花火

練馬に住んでいたころ、自宅のすぐ近くにとしまえんがありました。間近でみる、夏の週末に行われるとしまえんの花火は圧巻でした。ベランダからも良く見えたのですが、あえてマンションの下まで降り、ビール片手に楽しんでいると、一人、また一人と仲間は増えていき、枝豆にビールとなりました。花火が終わると一斉に拍手が起き、みなぞろぞろと各家に戻っていった、そんなとしまえんの花火は、大変懐かしい思い出です。

さすが江戸と、夏を楽しむ皆の粋な様子に、当時まだ30代前半だった若い私たち夫婦は、強く感激したことを覚えています。

当時は都内いたるところで花火が見られましたが、景気の悪化の煽りを受け、徐々に規模も頻度も縮小していき、楽しみだったとしまえんの花火もあまり見られなくなりました(現在は頻繁に行われているようです!)。私の花火への興味も自然と薄れていきました。

数年前に世田谷に引っ越しました。多摩川の花火は有名です。しかし自宅近くの丘から彼方にみえるだけであり、楽しむというところまではいきません。

そんなわけでとしまえんの花火を最後に、夏の花火を長い間忘れていましたが、週末宿泊した外房の宿から、偶然にも花火大会を見ることができました。

花火がなせ「花」の「火」なのか、詳しく調べてみる気はありません。普段は花火の美しい様に心うたれるだけでいい。しかし写真をよくみると花を模したものであることがわかりました。花火がこんなにも多くの表情を見せてくれるものとは知りませんでした。

気がつくと、海に映る満月が花火に興を添えてくれていて、ビールに柿ピーに、さらにワインまで、海風を感じながら、気持ち良い夏の夜となりました。

多くの皆様に感謝です。

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Posted by obotax