プリの乱6

 

 ロシア国内へのドローン攻撃が続いています。拠点を破壊することより心理的に相手を追い詰めることが目的とされるこの攻撃ですが、ロシアもやり返しています。ただウクライナ国民がこの攻撃で心理的に追い詰められることは少なく、むしろ彼らを奮い立たせる効果の方が大きいように思います。それをわかった上でのロシアの反撃は、やられたらやり返すということであり、かつ国内向けのものであるようです。
 これまでの情報戦の傾向から、プーチン氏は、自らが非難されると、とりあえずやたらカードを切ってきて、自身の方向性を周囲に見せないようにしているようにもとれます。いわゆる「ねこだまし」や「めくらまし」の意味もあるかも知れません。

 プリの所在が不明となっています。「反乱は絶対に許さない」と強く演説していたプーチン氏の言動を考えると、やはり「サーカス」なのでしょうか。
 毎日500人以上、合わせて20万人以上という多くの死傷者をだしているロシアです。こんな自国の体制をサーカスだと揶揄しているロシア国民とはいったいどんな人たちなのか、興味を持たざるを得ません。ただ、次のロシアは多くの国家に分裂すると言われており、その代表となりたい人たちもいて、既に活動しているとのこと。

 今後の動きに注意、注目したいと思います。
 

 中国の景気悪化が深刻なようで、若者の失業率が20%から50%と言った説もあるようです。大卒生が就職できずに困っているとの報道もされています。多くの廃墟となった建設中のマンションが放置されており、不動産バブルは崩壊しています。このままでは、多分、本来あるべき中国の姿であった、低賃金の人口を多く抱えた、かつての国家に戻ってしまうことと思います。あるいは、極端に貧富の差があるいびつな国家になるのでしょうか(現在でもそうだと言われていますが)。

 あと30年、50年、彼らには厳しい時代が訪れるかも知れません。

 冷静に考えてみると、世界の工場と言われながら、中国発製品はよくないものが多く(アマゾンで買い物すると驚愕します)、この品質で、好景気が続くなどありえないことは、だれの目にも明らかです。いや、高機能で品質の良いものがあるのかもしれません(私が知らないだけでしょうか)。しかしそうなると価格は高くなるでしょうし、そんな高いものになると、ライバルはアメリカやドイツ日本などの製品です。しかし、中国製の製品を、同価格なら買おうとは思わないのが、普通の日本人や欧米人の感覚です。安ければ買う人がいるかもしれませんが、安いということは、企業努力があってのことでしょうし、どこかにしわ寄せがあるとすれば、例えば人件費が安いからとか、グロスでの取引量が多いからだとか、政府が多額の補助をしているとか、何らかの理由があるはずですが、今は、これらすべてが崩壊しつつあります。
 世界の工場というのは、あくまでも中国外ブランド(例えば欧州車など)の下請け工場としてであって、人件費が安かったかつてのメリットが無くなり、覇権主義で安全保障上のリスクを抱える中国にあえて、欧州が投資を継続するわけなどありません。日本も含めどんどん撤退しています。
 中国人が中国独自の開発力や品質力だけで、海外諸国と対等に競争できるならともかく、F35やF22に酷似した戦闘機を開発し、日本の防衛網にもハッキングしてきている国、これが「はりぼて」中国の実態といっても過言ではないと思います。中国の発展は、自由主義諸国の投資や助けがあってこそ、だったことは明らかです。

 
 そんな中国は、台湾方面が厳しいということなのか、南シナ海への侵攻を強めています。それとも、台湾有事の際、このルートを遮断することが目的なのでしょうか。

 

 


 この国への対応を誤ってはならないと思います。
 弱体化は始まったばかりです。