Demons out!

 

 ずいぶん長い間書いていませんでした。なんとなく書く気がしなかったから、というのが正直な理由でしょうか。今日も朝から快晴で、この時期の、東京の早朝出勤はとても気持ち良いです。そう思い始めたのは5年ほど前からで、若いころはとにかく1秒でも長く寝ていたかったのは、私だけではないと思います。

 世間を見渡すと、選挙、トランプ、大谷翔平さん、これらの話しか耳に聞こえてこないのですが、平和な日本を象徴しているかのようです。平凡な毎日を暮らせていることに心より感謝したいと思います。

 最近考えていること。SNSの普及で、国民一人一人にとって政治が身近なものとなり、昔は「雲の上の存在」だった政治家の先生方に対し、特別な感情を抱かなくなっている人が増えているように思います。先生方も売れっ子の芸能人よろしく、一挙手一投足を監視されている状態なので言動にはより慎重になり、なんといいますか、アナウンサーのような(アナウンサー否定ではございませんのでご容赦ください)一種無味乾燥な教科書言葉で話す人が増えてきたように思います。そんな先生方は、皆同じような顔でTVの画面に出てくるようになって、どんな人なのか判断のしようがない。これでいいのか、これが身近になった政治家の姿なのか、と、そのつまらなさに、知らないままに不満というか不安を覚えている、これが国民の最近の傾向のように思います。かつての、先生たちが身近でない存在であった時代の方がある意味良かったのかも知れません。

 巨額の債務を抱え、実質可処分所得は下がったまま、いつの間にか世界第4位の経済国に落ち、あと数年したら経済大国の地位を他国に譲らなければならない日本。一念発起し、起業家として成功しようとしても、相変わらず日本の中ではそれはなかなかできない。国権の最高機関である国会の、議員の先生たちも、世論に慮る普通の人で、ガラス張りの環境の中でやれることは限られている。
 そんな日本国に暮らす私たちは、気がつくと、これらのうやむや感や閉塞感を晴らすような「生きのいい、威勢のいい」言葉を発する人に惹かれている、そんな感じがいたします。

 第一次世界大戦のあと、巨額の賠償金債務をかかえたドイツでは、ヒトラーの登場を国民は大歓迎し、彼がそんな人だったとはほとんどの人が思っていなかったのですが「危険な人かもしれない」と気が付き始めたころには、ドイツは後戻りできない国家になっていました。日本においては、日露戦争でなんとか勝利(和解)した後、賠償金を得られず、多くの国民に不満はたまり、その後国際舞台に参画する権利を得はしましたが、後進国である日本は、真面目な国民性であるだけでは受け入れられることはなく、当時流行していた植民地化に希望を見出す方向へと進んでいきました。植民地化の先行国であった欧州各国は、植民地制度は割に合わないと限界を認識し撤退しようという流れが起きていたにもかかわらず、日本はそこに気が付かなかったのか、気が付かないふりをして突入していったのか、、、。有識者の方々に聞いてみたいところです。まだ、たった80年前のころの話です。

 今の日本がそうだとは思いませんし、そのような動きが出てきたところで、見識深い長老の方々が、決してそのような形にはさせないと思います。少し心配なのは、そんな長老たちがいなくなった時のことであり、私の世代はまだしも、ほとんど戦争のことを知らず、私が小学生のころ見た戦争番組の怖さなど全く体験したことのない今の若い世代が、どうなっていくのか、に対して一抹の不安が頭をよぎります。これは日本だけのことではなく、世界中そうであるのかもしれません。
 日本は明治維新後いきなり国際デビューを果たした国家で、まだ150年しかたっていないのです。有史以前から争いを繰り返してきた大陸国家と比較すると、国際社会との付き合い方を十分にわかっていないのかもしれない。外交の専門家たちならまだしも、私たち一国民は、相変わらず「外人」さんに道を聞かれたことが、その日のちょっとした話題になったりします。インバウンド問題も、まだまだ後進国なのです。

 国際社会に目を転じてみると、過去に何度も書きましたが、常任理事国であるロシアが侵略戦争をはじめ、トランプ大統領はまだこれを停戦させるまでに至っていません。日本は3正面に自由主義ではない国家を抱え、有事の際には彼らすべてに対峙しなければならない状況下にある。


 トランプ大統領が威勢のいいことを言っても、リーダーである大国アメリカの大統領であるからこれが許されるのであって、日本が同じような態度などとると、気が付いたら、周辺諸国はおろか欧州までもが冷ややかな目で日本を見ているかもしれない。

 日本は粛々と、やるべきことをやるだけと思っているのは私だけはないと思います。昔でいう「兵馬を肥やし」を淡々と行い、国の産業を十分に育成することに数十年は費やす。

 世界のリーダーになるなどという軽率な発言はもってのほかだと私は感じております。故安倍晋三総理が日本人に自信を持たせてくれたこと、これは計り知れない功績なのであり、この功績を無にしてはいけない。勘違いしてはいけない。安倍総理はバランス感覚の優れた方でした。

 襟を正して、後進に道をしっかり譲らなければならない。
 

 明日も気持ちよい、良い一日でありますように。

 鬼は外!!