Day by day
快晴の朝。駅に向かう坂のむこうに朝日が昇る時期になりました。先日、本気のダウンを着て通勤し、冬の訪れを感じました。
そういえば、とある航空会社の客室乗務員がスニーカー勤務を許されるようになったようです。思い返すと、ちょっと前に、黒いスニーカーを履いた客室乗務員を見たことがあります。この6年で90回ほど航空機に乗っていますが、JAL、ANA、ソラシドエア、スカイマーク、他どこだったか覚えていおりませんが、どこかで確かに見た記憶があります。いずれにせよ、時代の変化とはいえ良いことだと思っております。
ちなみに私の場合、スニーカー通勤は15年くらい前からのことで、革靴を履くことによって普段の業務に好影響がでるならそうしますが、私のスタイルの場合、逆に履かない方が好印象になるかもと考えここまでそうしてきました。周囲、特に別業界である上場企業に勤務する人達を見渡すと役職についている方であってもラフな格好で仕事をし、公の場でもスーツを着ない人たちを大勢見ていますので、おそらく先進的なことなのであろうと前向きに解釈しずっと真似をしてきました。田中角栄さんが革靴の手入れ具合で人柄を判断した、というのは有名な話なのですが、少し時代は変わってきているようです。判断基準を別におかなければならないのかも知れません。
業界のちょっとした役職を辞任することになりました。私の哲学の一つであるのですが、生意気をいわせていただくと、身辺が整わない状態で他人の世話ができるか、そうでない場合には役職など辞退するべき、と考えての結果です。40代のころ出会ったある経営者の方が「自分は本当に幸運だった、いい上司に恵まれた」と上場企業勤務時代に出会った上司の方をほめておられました。そして自分もそうあるべきと考え経営していると話されていたのを今でもよく覚えています。「そんな奇麗ごと言って」などと叱られそうなのですが、多くの人はこれまでの好体験から得た「美学のようなもの」を持ち、それを支えとして頑張っているのも事実だと考えます。その証拠に多くの経営者は、日夜好きな経営者の経営哲学を学び、教養を深めるなどの修練を重ねているのだと考えます。
世の中を動かしている多くの方々が、陰でどれだけ苦しんでどれほど悩まれて「立派だと見えるような姿」を世間に披露しているのか、立派な姿は人の一面に過ぎないことを想像することができないような状況で、役職など付くのは不遜というのが、私の美学なのかも知れません。
たまには真面目なことを書いてみるのも気持ちよいものです。



