横綱相撲
今日は朝から快晴。東京は一番美しい季節を迎えています。早朝のランニングの帰りに、もう少ししたら梅雨入りし、じめじめした暑さとともにやぶ蚊もでる過ごしにくい季節が来るのだから、今のうちにこの心地よさを楽しんでおこうと、風景や草花の香りに、より敏感になるよう心がけています。当家のハナミズキの葉っぱの一部に、早くもうどんこ病を見つけました。週末、早めの薬剤散布をしようと思っています。
おかげさまで騒がしくない世の中を過ごせている気がします。今の私には大変心地よいことだと思っております。
トランプ大統領の言動は、想定内であり、大統領なりの損得計算の中に、世界中は巻き込まれている様子です。
アメリカ国民の多くは彼を支持しているようですし(ネイティブの話です)、アメリカが従来持っていた、商品開発力や生産力が衰え続けているのは事実であり、この点に対しアメリカ国民が危機意識を持っていることは理解できます。米国産の車などは、今から20年くらい前までは、購入候補として選択肢の一つに入っていましたが、現在はほとんど視野に入りません。オバマ大統領に対し故安倍総理が切り返した話は有名なのであって、いまだ変わっていない魅力の薄い米国製の車は、やはり、日本の協力などで息を吹き返してもらって、再度選択肢の一つに、ぜひ入っていただきたいと思っております。唯一ジープだけが、顧問先の中でも評判の良い車で、メルセデスのゲレンデが高額になって簡単に手を出せない今、代替商品として魅力的で、価格も上昇傾向にあります。日本人が、真っ向から米国産の車に対し否定的でないことはぜひ理解していただきたいと、心より思います。
今の国内情勢ですが、西の横綱だけが存在し、国を引っ張っているような、そんな気がしております。がっぷりよつで、東の横綱の分まで、30番勝負、していて、決して負けていない、そんな印象を受けています。こんな横綱相撲を見るのは、本当に久しぶりのことであり、私の中では、今の安定した姿は、東の横綱がでてきたら、逆に見れなくなるのではないか、など頭をよぎります。
きちんとした手続きで、堂々と横綱に就任したわけであり、恥ずべきことは何もないのですから、自信を持って30番の勝負をこなしていただきたい。ここまでの戦っぷりを見ると、これまで対戦しなかった力士に対してまで、しっかりと勝負しているさまは、本当に見事としか言いようがありません。
思い起こすこと40年くらい前、山下泰裕さんと斎藤仁さんの戦い。私も手に汗握りながら、TVの画面にかじりついて山下さんを応援しておりました。ある日、若き私は感じました。斎藤仁さんは山下さんですらなかなか倒せない、これは斎藤さんが本当に強いからなのだ、山下さんに傾斜するような報道は、少し公平さを欠くのではないかと。
スポーツ業界全体を見渡すと、自らを月見草と称した野村克也さんなど思い出しますが、スター選手の陰には、実力のある脇役のような存在の方がいて、業界全体を盛り上げるのに一役買っていることもある。演劇の世界では、実際は主役よりすごい演技をされ、彼の収入はもとより多額ですが、費用対効果を考えると主役より多額ではないか、そんな方も大勢おられます。
脇役は憎まれ役であったのでしょうが、思い込みをいったん捨てて、彼の懐に飛び込んでみればよい、そうすると、視野が広がり、新たな世界が見えるかもしれません。
国民は冷静に世間をみているのであり、脇役であった方が主役になって、堂々と横綱相撲を取っている状況を、あと数年見て、その結果を検証できればなどと考えております。今の横綱が引退されると、大混乱期が訪れるような、そんな予感がいたします。
相撲のことなど書きましたが、外国人力士が多くなったせいなのか、そのころから相撲自体にはほとんど興味がなくなっています。
久しぶりに観戦などしてみたいものです。